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ccc6

CCCはソースとして指定されたフォルダやボリュームからすべてをコピーするようデフォルト設定されています。 ソースからすべての項目をコピーしたくない場合は、どの項目をコピーするかを制限するタスクフィルタを定義できます。 ウインドウの一番下にあるタスクフィルタをクリックして、“タスクフィルタ”のウインドウを開いてください。

タスクフィルタウインドウ

デフォルトのフィルタ動作

CCCのタスクフィルタはタスクフィルタを定義するために2つのパラダイムを提供します。 デフォルトのフィルタ動作は、何を除外するかを定義するか (つまり、デフォルトで、除外すると指定したもの以外は、すべてはコピーする)、または、何を含めるかを定義するか (つまり、デフォルトで、含めると指定したもの以外何もコピーされない) を決定できます。 どちらの動作を選択するかは、ソースに追加された新しい項目をCCCにどう対処させたいかによります。 タスクフィルタウインドウの右上のボタンをクリックすることで、デフォルトのフィルタ動作を変更できます:

フィルタモードのツールバーの項目

除外:除外するものを定義する

CCCのデフォルト動作は、デフォルトですべてをコピーすることです。 このモードでは、ファイルリストの項目の横にあるチェックボックスをチェックしないことでタスクから除外するものを定義します。 このモードは、ほんの数項目を除外したいが、一般的にすべてをコピーしたいユーザには最も簡単な方法です。 新しい項目がタスクに含まれるように指示するために、いちいちタスクフィルタをやり直す必要がありません。 ファイルまたはフォルダをソースに追加し (例:将来タスクフィルタを定義した後に)、その項目がタスクから除外したフォルダにない場合、その項目は自動的にタスクに含まれます。

含める:含まれるものを定義する

このモードでは、デフォルトで何もコピーされないので、ファイルリストの項目の横にあるチェックボックスをチェックすることでタスクに何を含めるかを定義します。 将来項目をソースに追加し、その項目がタスクフィルタによって明確に含まれると指定されているフォルダにない場合、その項目はコピーされません。 このモードは、サブフォルダが頻繁に変更されるボリュームのほんの数項目だけをコピーしたい場合、便利です。

ディスクの使用状況と“コピーするサイズ”を計算するには

どのフォルダでも右クリックすると、サイズを更新を選択でき、CCCにそのフォルダのコンテンツを列挙させ、そのコンテンツに対するタスクフィルタを評価させることができます。 CCCはソースのフォルダの合計サイズとコピーに含まれるデータ量を報告します。 また、ツールバーのサイズを計算ボタンをクリックして、ソース全体のコンテンツを計算できます。 この操作には、特にネットワークボリュームの場合、しばらく時間がかかることがありますので、個々のフォルダのディスクの使用状況を更新することをお勧めします。 CCCがフォルダを列挙している最中に、そのフォルダを右クリックすると列挙を停止できます。 または、サイズを計算をもう1度クリックすると、計算を停止します。

ソースとコピー先のオプション

Finderのゴミ箱はデフォルトで除外されます

デフォルトで、CCCはFinderのゴミ箱のコンテンツをコピーしません。 なぜなら、つまり… ゴミだからです。 CCCにゴミ箱をコピーさせたい場合は、“タスクフィルタ”ボタンをクリックしてから、“タスクフィルタ”ウインドウのサイドバーのFinderのゴミ箱をコピーしないのボックスのチェックマークを外すと、その除外が取り除かれます。 Finderのゴミ箱のメカニズムの特性、およびそれがゴミ箱のコンテンツのバックアップおよび復元にどのように関連しているかについての詳細は、 CCCドキュメントのこのセクション をご覧ください。

除外したファイルがコピー先から削除されていない

CCCのタスクから項目を除外する場合、これは“その項目をコピーしない”ことをCCCに指示します。 しかし、これはCCCがコピー先からその項目を削除するということではありません。 実際、項目をタスクから除外することは、コピー先のその項目を暗黙的に保護することになります。 タスクから現在除外されていて、コピー先に残したくない項目がコピー先にある場合、ゴミ箱にドラッグするだけでコピー先から削除できます。 CCCにそのクリーンアップをさせたい場合は、サイドバーの除外したファイルを削除をチェックしてください。

タスクが何も削除しないのSafetyNet設定になっている場合、除外したファイルを削除のオプションは無視されます。 この設定は、 _CCC SafetyNet フォルダに配置されたCCCの明示的な保護も上書きします。 そのため、このオプションがCCCの“SafetyNet オン”の設定と組み合わされて使用された時、項目は即座に削除されずに、SafetyNetフォルダに移動します。 同様に、ルートレベルの項目を保護の設定は、ルートレベルの項目の除外したファイルを削除の設定を上書きします。

デフォルトのフィルタの動作に含めるを使用している場合、除外したファイルを削除のオプションは、カスタムフィルタを使って明示的に除外された項目のみを削除します。 暗黙的に除外された項目 (つまり、従来の“含めるルール”を使ってそれらを意図的に含めなかったため) は、コピー先から削除されません。

この設定を使用する場合、操作に慣れるまでCCCのSafetyNet機能を有効にしておくことを強く推奨します。コピー先セレクタをクリックして SafetyNet オンを選択し、SafetyNetを有効にしてください。

ルートレベルの項目を保護の設定は 詳細設定の記事でもっと詳しく説明されます。

macOSの除外を尊重

Appleは特定のファイルをフラグして、Time Machineバックアップから除外する方法をサードパーティアプリケーションに提供しています。 ローカルに接続されたボリュームにバックアップする場合、CCCはデフォルトでこれらの除外のフラグを無視します。 サイドバーからmacOSの除外を尊重にチェックマークを入れると、その動作を変更できます。 ローカルに接続されたソースをネットワークボリュームのコピー先にバックアップする場合、CCCはNASバックパックタスクで不要なコンテンツが評価される数量を減らすために、自動的にこのオプションを有効にします。

CCCは、macOSの除外を尊重の設定が有効になっている場合、これらの除外された項目を“タスクフィルタ”ウインドウに表示します。 しかし、この方法でフラグされたファイルの全リストを入手したい場合は、以下の文字列を“ターミナル”アプリケーションにペーストすることもできます ("/Users/yourname" の部分を検索したいフォルダに置き換えてください):

find /Users/yourname -xattrname "com.apple.metadata:com_apple_backup_excludeItem"

カスタムフィルタ

一致したいファイルがファイルシステムにバラバラに散らばっている場合、それらを1つ1つ手動で見つけて、決まったルールを作成する (例:ファイルリストで項目をチェックする/チェックを外す) のは手間がかかることです。 これを処理するために、CCCは式を使ってフィルタルールを定義するカスタムフィルタのオプションを提供します。 ツールバーでカスタムフィルタボタンをクリックすると、カスタムフィルタの表を表示できます。

カスタムフィルタのルールを追加するには、カスタムルール表の見出しにある + ボタンをクリックしてください。 または、フィルタまたはフォルダをファイルリストからカスタムフィルタ表にドラッグして、その項目をテンプレートとして追加してください。 カスタムフィルタの順番を変更するには、項目をカスタムフィルタ表にドラッグ&ドロップするだけです。 カスタムフィルタのルールは通常のフィルタルールの前にタスクフィルタによって評価されます。

アンカーパスフィルタ

アンカーパスフィルタは、ソースのルートに関連する絶対的なパスを使ってルールを定義します。 例えば、/Library/Cachesは“/”で始まるので、アンカーパスフィルタです。 このフィルタは/Library/Cachesに一致しますが、/Users/someuser/Library/Cachesには一致しません。 また、式にワイルドカードを含めることもできます。 例えば、/Users/*/Library/CachesはそれぞれのユーザのホームフォルダでLibrary/Cachesと一致します。

サブパスフィルタ

サブパスフィルタは部分的なパス、または“/”で始まらないファイル名を使ってルールを定義します。 上記の例を続けると、Library/Cachesは、/Library/Caches および /Users/someuser/Library/Cachesと一致することになります。 ワイルドカードは式で受け入れられます。 特定のファイルタイプと一致するには、*.movのような式を使用するとすべての.movファイルに一致します。

ワイルドカード文字

ワイルドカード文字を式に追加してより広範囲のファイルとフォルダを一致させることができます。 *はどれでも1つのファイル名またはフォルダ名にある1つ以上の文字を一致させます。 例えば、*.movはすべてのムービーファイルに一致します。

/**/ は1つ以上のパスコンポーネントを一致します。 例えば、/Users/**/*.jpg はすべてのユーザホームフォルダにあるすべてのJPEGの写真と一致しますが、 /Library/Desktop Picturesなど、それ以外の場所にあるJPEG写真とは一致しません。 また、特定のフォルダとそのサブフォルダ内のすべての項目をコピーするための“含める”のルールを定義する際、** のワイルドカードも使用できます。 例えば、/Users/yourname/Documents はフォルダのみを含めますが、その内容は含めません。 /Users/yourname/Documents/** にすると書類フォルダ、そのすべての内容、およびそのフォルダ内のすべてのサブフォルダの内容を含めます。

ワイルドカード**の後に追加のコンポーネントを指定すると、そのワイルドカードはそのワイルドカードの後に来るパスコンポーネントに対して一致するものにのみ適用されます。 例えば、/Data/**/Marine/Invertebratesという除外ルールは/Data/2018/Marine/Invertebratesを除外しますが、/Data/2018/Marine/Benthic/Marine/Invertebratesは除外しません。 後者のケースでは、**/Marine2018/Marineと一致しますが、次のパスコンポーネントは一致しません (そしてこの場合故意に ** のワイルドカードが 2018/Marine/Benthic と一致できないようにしているのです)。

? はどれか1つの文字と一致させるように使用できます。 例えば、 *.mp? は .mp3ファイル と .mp4 ファイルの両方と一致します。 ?のワイルドカードは、タスクフィルタを評価するために要する時間を多大に増加させるので、控えめに使用してください。

バンドルファイル内に存在する項目を除外するには

CCCのタスクフィルタは、バンドルファイル (例:アプリケーションファイル、“写真”のライブラリ) のコンテンツを明らかにしません。 というのは、バンドルファイルは一般的に全体として1つのものとして保管されていて、そうでないと、復元された時に正しく機能できない可能性があるからです。 1つのバンドルから何かしらのコンテンツを除外する特別な理由がある場合 (例:Final Cut Proのメディアバンドルのキャッシュファイル)、 除外のカスタムルールを使うことでそれを実行できます。 ルールをバンドルコンポーネントに適用させるには、 "/**" をルールの最後に追加してください。 例えば:*.fcpbundle/caches/**、または、ファイル拡張子を一致させるために *.jpg** としてください。

エキスパート設定

カスタムフィルタルールは通常、項目を含める、または除外するために適用されます。 しかし、“除外”は、実際には2つの動作から成り立っています。 1つは、ソースにある一致する項目がコピーされない (コピーするものから項目を隠す)。 もう1つは、コピー先にある一致する項目が保護される(コピーするものから項目を保護する)。 同様に、“含める”はソースにある一致する項目がコピーされる (コピーするものに項目を表示する )ことと、コピー先にある一致する項目が削除される可能性がある (項目をリスクする)ことを示しています。 時には、ソースにある一致する項目のみ、またはコピー先にある一致する項目のみに影響を与えるルールを定義することが便利な場合があります。 例えば、“アーカイブ”という名前のフォルダがコピー先にあって、ソースに存在しない場合、その項目はソースリストに表示されないので、通常の方法では除外できません (よって保護されます) 。 /Archives 保護 のルールを追加すると、明示的にコピー先のその項目を保護できます。

“含める”のフィルタ動作とカスタムルールを使って、フォルダとそのコンテンツを含めるには

カスタムルールを使ってフォルダ、またはバンドルファイルとそのコンテンツを含めるには、直感的ではない式が必要です。なぜなら、フィルタルールは複数のパスコンポーネントと一致する必要があるからです。 フォルダとそのすべてのコンテンツを含めるには、** をフィルタ式の最後に追加してください。 例えば、ホームディレクトリからフォトライブラリを含めるには、以下の式が含めるルールとして適用されます:

/Users/johnny/Pictures/Photos Library.photolibrary**

カスタムルールと“含まれるものを定義する”のフィルタ動作は空のフォルダを生成する可能性がある

通常“含まれるものを定義する”のフィルタ動作は、タスクフィルタによって明示的に含まれていない、ソースのフォルダをすべて無視します。 しかし、タスクにカスタムフィルタを追加すると、CCCは指定されたカスタムルールに一致する項目を検索するために、ソースの完全なスキャンを実行しなければなりません。 指定した含めるのカスタムルールに一致するファイルが任意のフォルダにあってもなくても、CCCはすべてのサブフォルダを処理する前に、コピー先のそのフォルダを作成します。

フィルタを書き出す、読み込むには

歯車メニューからタスクフィルタ全体を読み込んだり、書き出したりできます。 フィルタを読み込む場合、現在のフィルタは読み込まれたフィルタで置き換えられます。 CCCは、通常のルールが現在選択中のソースに適用できない場合、自動的にフィルタからそれらをパージします。 例えば、フィルタで /Applications が除外されたが、/Applications が現在のソースに存在しない場合、そのルールは、万が一 /Applications フォルダがソースに追加された場合に起きる予期しない結果を避けるために、フィルタから削除されます。 このパージはカスタムフィルタのルールには適用されません。

また、カスタムフィルタのルールの1つ、またはグループを書き出すこともできます。 ルールを選択してから、項目をデスクトップにドラッグしてください。 この方法で書き出されたファイルからカスタムルールを読み込むには、ファイルをカスタムフィルタのルール表にドラッグするだけです。

自動的に除外されている項目

CCCは、バックアップタスクからいくつかの項目を除外するようデフォルト設定されています。 除外についての説明と除外項目の全リストは、ドキュメントのこのセクションでご覧になれます。 自動的に除外されている項目を表示したい場合は、Optionキーを押したまま“タスクフィルタ”ボタンをクリックして、“タスクフィルタ”ウインドウを開いてください。

CCCのSafetyNetフォルダ、"_CCC SafetyNet"はグローバルフィルタから除外されています。 ドキュメントの CCC SafetyNetについてのよくある質問 にそのフォルダから項目を復元する方法が解説されています。

さらに、CCCは起動ディスク、または非HFS+/APFSフォーマットのボリュームをコピー先として選択した場合、システムフォルダを除外して保護します。 また、現在の起動ディスクと同じAPFSコンテナにあるコピー先ボリュームを選択した場合、CCCはシステムファイルを除外します (ファイルを起動ディスクにある別のボリュームにコピーする際、“システム整合性保護”が誤ってCCCにシステムファイルで特別なフラグを設定するのを妨げるからです)。 特定の項目、例えば、 /Library/Application Supportの内容を復元したい場合、ソースとコピー先セレクタのフォルダを選択 のオプションを経由してソースとコピー先にある特定のフォルダを選択することで、この保護を避けることができます。 大いなる権限には大いなる責任が付き物です。 システムファイルの上書きを避けるために十分な注意を払ってください。

関連ドキュメント

タスクフィルタを無効にするには

除外項目をすべて破棄しないでタスクフィルタを無効にしたい場合は、ツールバーにあるタスクフィルタを無効にするのボタンをクリックしてください。 すると、“タスクフィルタ”ウインドウが閉じます (フィルタに加えられたすべての変更内容は保存されます) が、ユーザが定義した“含める”または“除外”のルールは今後のタスクでは無視されます。 タスクフィルタを再度有効にするには、単純にウインドウの一番下にあるタスクフィルタボタンをクリックしてから、完了ボタンをクリックしてください。 ウインドウの一番下にある“タスクフィルタ”のボタンのアイコンが赤くなり、タスクフィルタがアクティブであることがわかります。

“タスクフィルタ”ボタンが無効になることがあるのは、なぜですか?

“タスクフィルタ”ウインドウはタスクフィルタの効果を動的に評価します。それには、“タスクフィルタ”ウインドウが開いている間、ソースを利用できることが必要とされます。 ソースボリュームがマウントされていない場合、または(該当する場合)選択中のソースフォルダが見つからない場合、“タスクフィルタ”ボタンは無効になります。 さらに、古い起動可能なコピーのアシスタントを使ってタスクを設定している場合、“タスクフィルタ”ボタンは無効になります。その場合、フィルタを適用できないので、タスクフィルタは使用できません。